プロポリスとハチミツの違いは?
健康に良いと話題のプロポリス。ミツバチから作られる製品ですが、同じミツバチから作られるハチミツとはどこが違うのでしょうか?
プロポリスとハチミツの違い
「プロポリス」と「ハチミツ」ですが、同じように思えても、全く別のものです。その違いをあげてみます。
ハチミツは食料
ハチミツは、ミツバチの主食です。植物の花から集めた花蜜(かみつ)を巣に入るミツバチに口移しで渡します。この時に酵素の働きで花蜜(ショ糖)がブドウ糖と果糖に変化します。これが巣の中の貯蔵庫に運ばれます。これがハチミツの原材料になります。ハチミツの80%が糖で、残りの20%は水分です。
プロポリスは巣を守るバリア
プロポリスは、ミツバチが巣を守るために巣に塗りつけた塊から抽出したものです。植物の樹液と体液(蜜ロウ)を混ぜ合わせて巣に塗りつけます。この樹液などに含まれる成分に殺菌作用や抗菌作用があり、巣を細菌やウィルスの侵入から防ぎます。樹脂や樹液が50%~55%、蜜ロウ30%が主な成分です。
見た目と味
ハチミツは、ご存知のように透き通った黄金色の粘り気のある液体です。コクのある甘さで、トーストなどに塗って食べます。様々な料理やお菓子などに幅広く利用されています。
プロポリスは、見た目が黒っぽくどろりとしています。独特の苦味で松ヤニの香りがするのが特徴です。初めての人には刺激が強いので直接飲むのは難しいでしょう。
効能と値段
プロポリスは、限られたミツバチの種類や地域の蜂の巣からしか採取できません。そのため、価格も高くなります。ハチミツは100gあたり500円~1000円ぐらいですが、プロポリスの抽出液で1万円ぐらいします。
また、ハチミツは、ロイヤルゼリーのように薬効が期待されているものもありますが、基本的には食品です。プロポリスは、昔から傷などの治療に利用され、様々な効果が報告されています。
健康維持のためにプロポリスを
ハチミツにも美容効果などが言われていますが、プロポリスのような薬効は期待できません。体の健康づくりのためにはプロポリスを摂取することをオススメします。